コンタクトレンズは医療用具です。眼科専門医の検査・処方にもとづき最適なレンズを選び定期的に検査を受けましょう。

コンタクトレンズ作成のながれ
コンタクトレンズの種類と特徴
コンタクトレレンズによる目の障害


【コンタクトレンズ作成のながれ】

眼科受診 コンタクトレンズは角膜に直接のせて使用する医療用具であり、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。コンタクトレンズ販売店ではなく、眼科を受診しましょう。
適性検査 問診 レンズの使用目的や希望、ライフスタイルをうかがいます。
前眼部検査 目に病気はないか、コンタクトレンズを使用できる状態かを検査します。
視力検査 正確に視力を測定します。
角膜曲率半径検査 目(角膜)のカーブを測ります。コンタクトレンズを決定する際に必要な検査です。
ドライアイ検査 涙の量をしらべる検査です。この検査によってコンタクトの向き不向き、1日の装用時間の目安になります。
角膜内皮細胞検査 角膜細胞を写真撮影し、角膜の裏側の状態をみる検査です。
使用レンズ決定 適性検査の結果により、視力の矯正効果(乱視の有無等により個人個人で異なります)と安全性、使用者側の希望や使用目的を考慮に入れレンズの種類を決定します。
装用感チェック レンズが決定したら使用方法、手入れ方法の指導を受け実際にレンズの装用練習をします。当院では初めて使用される方は無料でコンタクトレンズを試用して頂き、問題がなければご購入いただいております。
定期検査 コンタクトレンズ使用中は、自覚症状がなくても目やレンズにキズが付いていたり、眼障害が進行していたりすることがあります。 特に異常がなくても3ヶ月に一度は検診を受けましょう。また、充血・めやに・異物感・かすみ・くもり・乾燥感・装用直後やはずした後の痛みなど、 少しでも異常を感じたら眼科医の検診を受けましょう。

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【コンタクトレンズの種類と特徴】

種 類 矯正力 安全性 装用感 特 徴
ハード ハード 近視・遠視・乱視の矯正効果に優れる。酸素を通さないため、角膜が酸素不足になりやすい。硬いために装用感が悪い。
酸素透過性ハード 矯正効果に優れ、装用感も比較的良好。長期間の使用でも角膜への影響が少ない。汚れが付着しやすいため、細かいレンズケアが必要。
ソフト ソフト 乱視の矯正効果は劣る。軟らかい素材で装用感が良好。激しいスポーツも可能。酸素透過性が低く長時間装用には不向き。耐久性に問題がある。汚れが付着しやすく、ケア方法はハードコンタクトレンズより煩雑。
使い捨てソフト 1日交換型 朝つけて寝る前はずす1日使い捨てレンズ。常に清潔なレンズで安全性が高い。レンズ代は片目1日当たり100円程だがケア用品は不要。
1週間交換型 1週間連続装用(睡眠時もつけたまま)のため角膜トラブルの危険性あり。原則として1ヶ月に1度の眼科での検診が必要。
2週間交換型 朝つけて寝る前はずし化学消毒薬でレンズをケアしながら2週間使用。レンズ代は片目1日当たり40円程(消毒薬代別途)。

トーリックコンタクトレンズ、遠近両用コンタクトレンズも取り扱っております。

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【コンタクトレンズによる目の障害】

コンタクトレンズは、目の中に入れ、直接角膜や結膜に触れて使用するため、目の障害の原因となることがあります。
コンタクトレンズによる目の障害には以下のようなものがあります。

これらの障害は、いずれも早急な眼科的治療が必須です。
そのため、眼に異常がないか、コンタクトレンズは適正な状態か眼科専門医の検査で確かめる必要があります。
定期検査は、一般的には3ヵ月〜6ヵ月に1度、連続装用時には1ヵ月に1度程度が目安です。

部位 病 名 写 真 特 徴
角膜 角膜上皮剥離 【原因】
レンズのキズ、レンズ下の異物、レンズの装脱時の機械的刺激など
【症状】

角膜表面のキズや剥離
【対策】
適正レンズに変更、装脱方法の見直し
角膜浸潤 【原因】
レンズの角膜への固着、装用時間のオーバーなどにより、レンズ下の涙液交換不良による角膜の酸素不足
【症状】
角膜表面が混濁
【対策】
適正レンズに変更、酸素透過性の高いレンズに変更
角膜血管新生 【原因】
角膜の慢性的な酸素不足
【症状】
角膜周辺部から中心部に向けて新生血管が進入
【対策】
酸素透過性の高いレンズに変更、コンタクトレンズ装用の中止
角膜内皮障害 【原因】
角膜の慢性的な酸素不足
【症状】
角膜内皮細胞の形態異常や密度減少
【対策】
酸素透過性の高いレンズに変更
結膜 巨大乳頭結膜炎 【原因】
レンズの機械的刺激や変性した汚れによるアレルギー反応
【症状】
レンズのズレやくもり、装用感の悪化
【対策】
従来型ソフトコンタクトレンズで起こりやすく、ハードコンタクトレンズや使い捨てレンズでは起こりにくいため、レンズの見直し。

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